からだの中から温めよう!

体を温める食べ物・飲み物を見分けるコツ

冷え性を和らげるには、体の中に取り入れる日々の食事や飲み物が重要です。
東洋医学では、体を温める食べ物を「陽」の食べ物、体を冷やす食べ物を「陰」の食べ物と区別しているほど。
寒い時には温かいものを口に入れたくなりますが、
温かい食べ物や飲み物でも、体を冷やしてしまうことがあります。
体を温めるもの・冷やすものを正しく見分けて、冷え性対策に役立てましょう!

体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方

体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方には幾つかの方法があります。
必ずしもこれが全てに当てはまるというわけではありませんが、参考にしてみてくださいね。

1. 育つ環境で見分ける
寒い国では体に熱を吸収して蓄える必要があるため、体を温める果物や野菜が育ちます。
反対に、南国では体内にこもった熱を下げるため、体を冷やす食べ物が育ちます。

2. 地面の下で育つものか、上で育つものかで見分ける
地下(地中)で育つものは体を温め、地上で育つものは体を冷やします。
冬に地下で育つ根菜類が多いのは、動物も人間も体を温める必要があるからで、
夏に地上で育つトマトやキュウリ、スイカなどが多いのは、体を冷やしてくれるから。
旬の食べ物を食べた方が良いというのは理にかなっているのです。自然ってありがたいですね。

3. 発酵しているかどうかで見分ける
発酵食品には体の代謝を良くする酵素が入っているため、発酵食品は体を温めます。
発酵食品として代表的なものは、味噌や納豆、醤油、漬物、チーズやヨーグルトなど。
また、日本酒や紹興酒が体を温めるのも、発酵して造るお酒だからです。

4. 色や成分で見分ける
実は、色でも体を温めるか冷やすかを見分けることができます。
オレンジや黄色の野菜や果物は体を温め、白・緑・紫の食べ物は体を冷やします。
暖色系は体を温め、寒色系は体を冷やすと覚えておくと便利ですね。
ただし、暖色系だけど体を冷やすトマトのような例外もあります。

成分では、水分の少ないものやナトリウム(塩)を含むものは体を温め、
水分の多いものやカリウムを含むものは体を冷やします。
例えばジャガイモとナスを比べてみると、
ジャガイモは茶色くて丸く水分量が少ないので体を温め、
ナスは紫色で細長く水分が多いので体を冷やします。

間違えやすいもの

寒い時に体を温めるため、コーヒーや緑茶を飲む人も多いと思いますが、
暑い国で育つコーヒーや製造工程で発酵していない緑茶や抹茶は、
体を冷やす飲み物です。寒い時に飲むとさらに体を冷やしてしまいます。

また砂糖は、原料の生育地域や精製方法によって体への作用が異なります。
北海道で育つ甜菜(ビート・砂糖大根)から作られる甜菜糖は体を温めますが、
沖縄など暑い地域で生育するサトウキビを原料とし、
さらに精製された白砂糖は特に体を冷やします。
同じくサトウキビからできている黒砂糖は、未精製でビタミンやミネラルが残っているため、
体を冷やす作用は緩やかといわれています。

体を温める食べ物

・ニンジン
・カボチャ
・タマネギ
・レンコン
・ゴボウ
・ジャガイモ
・自然薯
・玄米
・鮭
・納豆
・キムチなど

体を冷やす食べ物

・キュウリ
・キャベツ
・レタス
・ナス
・ほうれん草
・小松菜
・タケノコ
・梨
・スイカ
・メロン
・パイナップル
・アサリなど

本当に冷えた時にはこれを飲もう!

体の芯まで冷えて、体を温めたい!
そんな時に飲むと良いものをご紹介します。

<紅茶、プーアル茶、ウーロン茶>
製造過程で発酵しているお茶です。
しかし、カフェインが含まれているので、飲み過ぎには注意です。
<タンポポ茶、タンポポコーヒー、ゴボウ茶>
タンポポ茶やタンポポコーヒーはタンポポの根を使用したもの。ゴボウ茶を含め、地中で育ったものから作られた飲み物です。
<ココア、黒豆茶、赤ワイン>
ポリフェノールの血管拡張作用により、血流を良くしてくれます。
<日本酒、紹興酒>
製造過程で発酵しているため、体を温めます。
<ショウガ湯、ショウガ紅茶>
ショウガに含まれるショウガオールが体を温めます。

上手に取り入れて、冷えを撃退して
寒い冬を乗り切りましょう!

もちろん、腸のマッサージも内側から温めます。
食べ物や飲み物と併用して腸から温めていきましょう。

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